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患者さんインタビュー

紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
低ホスファターゼ症とともに歩む、すべての方へ
低ホスファターゼ症とともに歩む、すべての方へ
Vol.1
親子で笑い合える
未来のために
親子で笑い合える未来のために
西山亜紀さん(仮名) −30歳代 女性
乳歯が次々と抜けてしまう

 1歳を過ぎた頃から、私は生えてきた乳歯が次々と抜けてしまう状態だったそうです。両親はそんな私を「何かおかしい」と、病院に連れていきました。
 医師から両親に告げられたのは、「おそらく低ホスファターゼ症でしょう」ということばでした。血液検査でアルカリホスファターゼ(ALP)の数値が極端に低かったことも、根拠の一つだったようです。今から30年以上も前のこと、低ホスファターゼ症についての情報はほとんどなく、診察は骨や歯の経過観察を行うだけでした。両親は、学校の先生に病気のことについて説明し、学校行事でできそうなことや難しそうなことをその都度伝えていたようでした。
 乳歯が抜けてしまいますから、永久歯が生えそろうまでは入れ歯をする必要がありました。3歳半ごろから、寝るとき以外は入れ歯の生活が始まりました。家でも学校でも、食べ物がはさまったら入れ歯を取り外し、洗わなければなりません。乳歯が抜けたり永久歯が生えたりするたびに、歯の状態に合わせて入れ歯を作り替えなければならないのも大変でした。幸い、周りの子からいじめられたり、からかわれたりしたことはありませんでした。
 当時、小児科の先生からは「歯だけではなく、体全体の骨が弱い病気です」といわれていました。だからといって運動会に参加できないとか、習い事ができないといった制約はありませんでした。転ばないように、骨折しないように気をつけることは多かったものの、周りの子とそれほど変わらない暮らしができていたと思います。
 小学校高学年になると永久歯がある程度生えそろって、入れ歯はいったん「卒業」しました。中学、高校は、歯のトラブルを経験することなく過ごすことができました。

やりたいことをやろう! と励んだアルバイト

 歯が再びぐらつき始めたのは、大学生になった頃のことです。子どもの頃のように抜けてしまうまでには至らないものの、歯が大きくぐらつき歯茎が腫れ、痛みを伴うようになりました。

 歯が再びぐらつき始めたのは、大学生になった頃のことです。子どもの頃のように抜けてしまうまでには至らないものの、歯が大きくぐらつき歯茎が腫れ、痛みを伴うようになりました。

 大学は、親元を離れて県外の大学に進学しました。勉強にサークル活動にアルバイトに、忙しい毎日でした。接客が好きなので、バイト先はコンビニやパン屋さん、ケーキ屋さん、そのほか飲食関係が多かったです。自分の体のことを考えれば、体を動かすことが少ない仕事のほうがいいのはわかっていましたが、やりたいことをやろう!と。
 大学卒業後はそのまま県外で就職し、結婚を機に地元に帰ってきました。

 大学は、親元を離れて県外の大学に進学しました。勉強にサークル活動にアルバイトに、忙しい毎日でした。接客が好きなので、バイト先はコンビニやパン屋さん、ケーキ屋さん、そのほか飲食関係が多かったです。自分の体のことを考えれば、体を動かすことが少ない仕事のほうがいいのはわかっていましたが、やりたいことをやろう!と。
 大学卒業後はそのまま県外で就職し、結婚を機に地元に帰ってきました。

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