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患者さんインタビュー

紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
低ホスファターゼ症とともに歩む、すべての方へ
低ホスファターゼ症とともに歩む、すべての方へ
Vol.1
親子で笑い合える
未来のために
親子で笑い合える未来のために
西山亜紀さん(仮名) −30歳代 女性
痛みがあるのが「当たり前」の状態
痛みがあるのが「当たり前」の状態

 結婚後は、体の痛みにも悩まされるようになりました。特につらかったのは、首から頭にかけての痛みです。痛み止めをのんでもおさまらず、寝込んでしまうこともありました。また、少し負荷のかかる運動をしたり、重いものを持ったりすると手首や足首、膝や足の付け根などが痛くなってしまいます。痛みがあるのが「当たり前」の状態になっていました。
 また、歯のぐらつきが大きくなり、永久歯を抜いてしまうことは避けたい気持ちもありましたが、食事にも苦労するようになったため、歯科医と相談しながら、限界に達している歯を何本か抜くことにしました。
 入れ歯をする生活に戻らなければならないことへの抵抗感は、もちろんありました。でも、子どもの頃のほうがよっぽど大変で、慣れっこになっていたからでしょうか、不思議なくらいすんなり受け入れることができました。

「病気だからだったんだ」と、気分が楽に

 29歳のときに妊娠したことが、自分の病気にあらためて向き合うきっかけになりました。かかりつけの産科医に自分がおそらく低ホスファターゼ症であることを伝えた上で、「このまま出産しても大丈夫でしょうか?」と相談しました。その結果、産後の母体や生まれてくる子に万が一のことがあった場合に備えて、医療体制がより整っている市内の大きな病院で出産することになりました。市外の大学病院の遺伝診療科とも連携していただき、安心して出産に臨むことができました。
 無事に出産した後、市外の大学病院を受診した際に、一つの提案がありました。
 「最近、低ホスファターゼ症についての研究が進み、治療薬も開発されています。診断を確定するために、遺伝子検査を受けてみませんか?」
 現在の主治医でもあるその先生は、低ホスファターゼ症に詳しい東京の大学の先生にも相談してくださっていました。私自身、出産を機に診断をはっきりさせておきたいという思いもあり、検査を受けることにしました。
 遺伝子検査によって、低ホスファターゼ症と診断が確定しました。以前からそういわれてきましたので、特に驚きもなく「やっぱり」と納得することができました。歯が抜けてしまうこと、すぐに体が痛くなってしまうことを、それまでは心のどこかで「病気のせいにはできない」と思いながら過ごしてきましたが、確定診断していただいたことで「病気だからだったんだ」と、少し気分が楽になりました。

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