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患者さんインタビュー

低ホスファターゼ症とともに歩む、すべての方へ
低ホスファターゼ症とともに歩む、すべての方へ
Vol.5
生活や運動を
制限しすぎること
なく娘の願いを
大切に
親子で笑い合える未来のために
長谷川 愛さん(仮名)30歳代 女性
「手足の骨が短い?」
臨月に入る直前に、出産施設を変更
やりたいことをやろう! と励んだアルバイト やりたいことをやろう! と励んだアルバイト

 妊娠がわかってからしばらくは、特に変わったこともなく
順調だったんです。近所の産婦人科で出産するつもりで通っ ていたのですが、ある日、検査結果を見た先生の表情が「え?」と一瞬固まって……。お腹の赤ちゃんの骨の様子を診たようなのですが、「前回の健診から成長がみられない」と。異常ではなく違和感、といった話し方でしたが、当然、私は不安になります。「専門的な検査をしてもらったほうがいいかもしれませんね」と、大きな総合病院を紹介していた
だきました。

 妊娠がわかってからしばらくは、特に変わったこともなく 順調だったんです。近所の産婦人科で出産するつもりで通っ ていたのですが、ある日、検査結果を見た先生の表情が「え?」と一瞬固まって……。お腹の赤ちゃんの骨の様子を診たようなのですが、「前回の健診から成長がみられない」と。異常ではなく違和感、といった話し方でしたが、当然、私は不安になります。「専門的な検査をしてもらったほうがいいかもしれませんね」と、大きな総合病院を紹介していた だきました。

 総合病院であらためて検査を受け「この週数にしては、手足の骨が短いですね」と言われたも のの、原因の特定には至りませんでした。お腹の赤ちゃんに何かが起こっているのかもしれない となると、どうしたらよいのか。もともと通っていた近所の産婦人科の先生に相談したところ、 「産後に何かあったとき、すぐに対応できる病院のほうが安心かもしれませんね」ということで、検査を受けた総合病院で出産することになりました。35週目、臨月に入る直前のことでした。
 出産は予定通り。でも、生まれた瞬間は産声をあげたものの、自力で呼吸することができなく なって、すぐに集中治療室に運ばれていきました。

 総合病院であらためて検査を受け「この週数にしては、手足の骨が短いですね」と言われたも
のの、原因の特定には至りませんでした。お腹の赤ちゃんに何かが起こっているのかもしれない
となると、どうしたらよいのか。もともと通っていた近所の産婦人科の先生に相談したところ、
「産後に何かあったとき、すぐに対応できる病院のほうが安心かもしれませんね」ということで、
検査を受けた総合病院で出産することになりました。35週目、臨月に入る直前のことでした。
出産は予定通り。でも、生まれた瞬間は産声をあげたものの、自力で呼吸することができなく
なって、すぐに集中治療室に運ばれていきました。

「同じ症状の子を診たことがある」
生後3 日目に小児科医に伝えられる
やりたいことをやろう! と励んだアルバイト やりたいことをやろう! と励んだアルバイト

 出生後の検査でも、やはり「全身の骨の発達が遅れている」
ということでした。X線写真を見せてもらうと、骨がびっ
くりするほど薄かったのをおぼえています。爪楊枝みたいな
細い骨がかすかに写っている程度で、自力での呼吸は難しい
であろうことは私にも想像できました。
 彩は生後すぐ低ホスファターゼ症と診断され、伝えられた
のは生後3日目のことでした。病院には「6年前に、同じ症状
の子を診たことがある」という小児科の先生がいらして、
「同じ病気かもしれない」と、3日の間にいろいろと調べてく
ださったみたいです。ちょうど血液検査の結果も出てアルカリホスファターゼ(ALP)の数値が とても低いことがわかり、診断が確定しました。

 診断後、低ホスファターゼ症という病気について自分でも調べてみましたが、彩のようにお腹 のなかにいるうちから症状が出ている場合は、あまり予後がよくないという情報しかありません でした。「この子はいつまで生きられるの?」という気持ちばかりが大きくなってしまうため、そ れ以上深く調べることはやめました。

 診断後、低ホスファターゼ症という病気について自分でも調べてみましたが、彩のようにお腹
のなかにいるうちから症状が出ている場合は、あまり予後がよくないという情報しかありません
でした。「この子はいつまで生きられるの?」という気持ちばかりが大きくなってしまうため、そ
れ以上深く調べることはやめました。

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