HOME > 患者さんインタビュー
林さん夫妻の話を聞き、これまでの検
査結果に目を通した小児科医は「小児型
の低ホスファターゼ症ですね」と述べた
上で、 低ホスファターゼ症がどのような
病気なのかを、 紙に書きながらわかりや
すく説明してくれました。
「低ホスファターゼ症についてご存じ
で、くわしく説明してくださる先生に出
会えたということだけで安心して、夫も
私も泣いてしまいました」 (芳子さん )
「霧がぱあっと晴れて、足元と、
先に続く道がみえたというか。 先生と出会ったことを境に、気
持ちの面ではかなり変わったと思います」 (仁志さん)
何もみえない闇の中で不安におびえていた林さん夫妻の視界の先に希望の光が灯った、そんな
瞬間だったのかもしれません。 芳子さんの手元には、
小児科医が説明に用いたメモ用紙がそのま
まのかたちで貼られたノートが、 携えられていました。
幼稚園に入園した雅人くん。
保育士には、骨が弱いため激しい運動は控えたほうがよいかもし
れないこと、まわりの子とぶつかるなどの衝撃で歯が抜けてしまうかもしれないこと、硬い食べ
物は食べられないかもしれないことなど、
低ホスファターゼ症のために注意しておいて
ほしいことを事細かに伝えたといいます。
それでも、
友だちがふざけて振りまわした水筒が顔に当たり、歯がポロッと抜けてしまったこと
がありました。 「歯が抜けたり、ぐらついたりしたときは、
近所の歯科で処置を受けています。 歯
のトラブルがないときも、口の中を良好に保つために、 1、
2ヵ月に一度、定期的にクリーニング をしていただいたり、
必要な処置をしていただいたりしています。
5歳ごろから子ども用の義歯を使用し始
めたのですが、その細かい調整でもたび
たびお世話になってきました」 ( 芳子さん )
現在では、かかりつけの歯科と大学病 院の歯科とが連携し、
雅人くんの歯をケ アする体制が築かれているといいます。
5歳ごろから子ども用の義歯を使用し始
めたのですが、その細かい調整でもたび
たびお世話になってきました」 ( 芳子さん )
現在では、かかりつけの歯科と大学病
院の歯科とが連携し、 雅人くんの歯をケ
アする体制が築かれているといいます。
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